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2022.12.26

FX2クラウドやFX4クラウドの違いと実現できること

FX2

税理士事務所などのサポートを受けながら使える、TKCの財務会計ソフトFXシリーズの導入を検討している経営者の中には、どのタイプが良いのか迷われている方もいるかもしれません。
ここでは、FX2クラウド、FX4クラウドの違いや実現可能なことをご紹介します。

FX2クラウドで実現できること

FX2クラウドは、経理や給与計算の業務は部門やスタッフで手分けして行いつつ、経営者が部門ごとの業績を管理したいニーズのある企業に向いています。
また、経理処理に慣れていない方にも優しい入力方式が豊富に備えられています。
事前によく使う仕訳をテンプレート化しておける「仕訳辞書」は、入力担当者が簿記の知識が無くても仕訳を入力することが可能な機能です。
レシートの入力に特化した「レシート入力方式」は、インボイス精度の施行に合わせて複数の税率が含まれていても、正確に素早く仕訳が起こせるようにパワーアップしました。
仕訳のコピー、単純仕訳から複合仕訳への変換なども、簡単に出来ます。
仕訳の自動化にも対応していて、スピーディーに経理処理を終えられるのもメリットの1つ。
インターネットバンキングの入集金データ等から利用明細データを自動受信し、仕訳ルールの学習機能を利用して仕訳をかんたんに計上できます。
手形・電子記録債権の管理システムや、売上得意先の順位月報などの機能も備え、また最近は販売管理システムまで搭載されました。
これだけの多種多様な機能に対し、運用コストは大変手頃な価格設定になっています。
TKCは年商5,000万円~5億円の法人に推奨していますが、多くの中小零細企業をサポートしてくれる強力なシステムといえるでしょう。

FX4クラウドで実現できること

FX4クラウドは、FX2クラウドをさらにバージョンアップしたクラウドサービスです。
FX2クラウドでの部門別管理は、1階層のみの管理となっていますが、FX4クラウドでは部門の階層構造を自由に設定出来ます。部門の中でグループ別(例えば商品別など)に管理を行うことができ、部門を横断した管理も可能です。
また、FX4クラウドは外部データの取り込みに特化したシステムです。
他社製の業務システムや、社内で運用しているExcelファイルとのデータ連携をかんたんに行うことができます。
データ連携のためCSVファイルに整える必要が無く、外部データをほぼ自動的に仕訳として取り込むことが可能です。
さらに、自社独自のExcelで作成した予算シートをそのままFX4クラウドに取り込み予算管理することが出来る他、部門長に予算作成権限を渡して予算データを作成、経営側で予算承認し、そのままFX4クラウドに予算データとして取り込むなど、管理機能面で大変強力なシステムです。
例えば、複数地点に拠点があり、会計入力担当者が複数いて、且つ業務システムや社内Excelを運用しており、大量のデータ連携を図りたい場合は、FX4クラウドが圧倒的に有利です。
TKCは年商5億円~50億円の法人に推奨していますが、大量のデータが日々発生するような業種区分の事業者にもおすすめ出来るシステムといえるでしょう。
また、FX4クラウドは、内部統制への対応が求められる上場企業でも使えるように開発されています。
株式上場(IPO)を視野に入れている企業や、経営者だけでなく部門責任者に業績責任を持たせたい企業にも向いています。
TKCのフラグシップモデルということもあり、運用コストは多少掛かりますが、得られるベネフィットも大きいシステムといえるでしょう。

まとめ

一般的な会計ソフトは、金額や選択するシステムなどによって、使えない機能がありますが、TKCのFXシリーズは、経営者の意思決定をサポートする点と、経理事務の省力化を行うこと、そして適正な税務申告と法令に完全対応すること、これが設計理念にあるシステムになっています。
そのため、システムによって発展的に使いたい部分には多少の差はあれど、「365日変動損益計算書」などの業績管理機能は全てのシステムで利用可能です。
より運用コストを投じて積極的に管理会計をしていきたいか、がシステムの選定基準となるでしょう。
FX2クラウドは中小零細企業全般にオススメの万能システムで機能としても必要十分、FX4クラウドはさらにパワーアップした機能を使いたい企業にオススメです。

雲野会計からの掘り下げポイント

クラウドシステムならではの本当の利点は「経営者が手元で業績確認出来る」こと

従来の財務会計ソフトは、ソフトを導入したパソコンにデータを保存する仕組みでした。
バックアップをとっていないと、パソコンに不具合が起きたり、災害などで物理的に損壊したりした場合に利用できなくなります。
これに対してクラウドサービスは、インターネットで提供されるサービスであり、データはセキュリティ対策が徹底されたTKCデータセンターに保存されるので安心です。
また、多数の入力担当者での一斉作業にも対応できる点は、クラウドシステムの良い点です。
しかし、本当の利点は、

  • 経営者が手元の端末で業績確認を行える

ということにあります。
従来型のパソコンにデータ保存する財務会計システムの最大の問題点は、会計データが経理担当者の手元のパソコンにあり、経営者の手元では日々の確認が出来ないという点にあります。
毎月の業績報告会で初めて会社の業績を把握した、という経営者の方も多いことでしょう。

「会計システム」はなぜ経理担当者の属人的なシステムになりがちか

「会計システム」は経理担当者の属人的なシステムになりがちですが、なぜでしょうか。
それは会計システムへの入力は簿記の知識を多少必要とすることと、経理担当者のパソコンでしか運用出来ない点にあると考えています。
「会計システム」は難解で経理担当者の専属領域、一方で「販売管理システム」があれば売上と原価と粗利が把握出来るためそれでOKということで、経営者は何となく会計システムに対して心理的距離が生まれます。
こうして数字への興味が薄れる状態に陥ります。
これが中小零細企業で散見される、自社の数字に対する「もやもや状態」の原因の1つといえるかもしれません。
この「もやもや状態」はあまり良い状態ではありません。
解消するには、会社の数字の「見える化」を行うことですが、この「見える化」は、会社の数字に神経を通していく作業になります。
そのためには会計システムをフル活用出来る状態が望ましいことは言うまでもありません。
会計システムがクラウドタイプで、いつでもアクセス出来る状態にあることは、それだけでメリットが大きいといえるでしょう。

クラウドシステムの安全性と安心性にも留意したい

TKCのFXクラウドシリーズは、TKCインターネット・サービスセンター(TISC)で管理しています。
このTISCサーバーは、TKCの本社のある栃木県に存在し、TKCの社員が24時間365日有人監視を行なっています。
昨今、システムサーバーの置き場所が海外にあるものも多く、そのセキュリティ面に関する心配が指摘されていますが、TKCのシステムに限っては、日本国内でTKCの自社社員が行なっているという点で、安全性はもちろん、非常に安心感が高いのもポイントです。

雲野会計では

会社の管理方針に合わせて、FXクラウド会計シリーズの推進、またクラウドに限らない会計システムのご提案、経理体制の構築支援まで幅広くサポートを行なっております。

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