経理の第一歩は、何よりも残高が合わせられることです。
残高を合わせるとは、日々の帳簿上の現金の残高と、実際の現金の残高が合うことです。
なぜ、重要なのか確認していきましょう。
銀行が15時で閉店するのは、その後に残高合わせの重要な業務が待っているからです。
お客様のお金を管理している金融機関では特に厳しい残高合わせが行われており、わずか1円のズレであっても、残高が合うか、ズレた原因がわかるまで帰ることができません。
お店を運営している場合も、閉店後にレジの売上と実際の現金の額が合致するか調べます。
一般的な企業でも、営業職員が日々交通費や出張費の精算を行うなど現金の出入りが激しい場合には、日々の残高合わせは不可欠です。
現金の出入りがあまりない企業では、残高合わせが頻繁に行われていないケースもあります。
こうしたケースでは、不正流用されるリスクも高まるため、注意が必要です。
現金の動きが少ない企業でも、最低でも週に一度は行うなど定期的な残高合わせが求められます。
これに対して、店舗など現金が常に動いている場合には、値段の勘違いやレジの打ち間違え、お釣りの受け渡しミスなどで、残高の不一致が起こりがちです。
ヒューマンエラーを減らす工夫のほか、レジを交替する都度、残高合わせをするなど1日のうちでも何回か確認していく方法が採られているケースも多いです。
帳簿上や記録上の残高と、実際の現金の残高が合致することが求められます。
不正流用や使途不明金を防ぐためにも、精度の高いチェックを行いましょう。