決算時期になると、会社はにわかに忙しくなり、経理や財務部門などが残業することがあります。
営業職や販売部門では、決算月に追い込みで売上をあげることを求められます。
一方、顧客の側では決算セールなどお得になることも多いです。
会社の活動の集大成とも位置付けられる決算とはなんなのか、見ていきましょう。
決算は、会社が1年間の収益や費用、資産、負債を計算し、損益や資産の状況を確定させる1年間の会社の活動の集大成です。
損益計算書や貸借対照表などの会計書類を作成し、外部に公表することも求められます。
会社のオーナーである株主への報告を行うとともに、投資家や金融機関、取引先などに経営状況を公開して、融資や投資、取引のための判断材料を与えます。
法人税法では、事業年度終了日の翌日から2ヶ月以内に税金の申告と納税を義務付けています。
そのため、企業は事業年度末の翌日から2ヶ月以内に決算を行い、税務申告をしなくてはなりません。
毎事業年度に決算を行うことを1つの区切りとして、売上目標や利益目標を掲げて、継続的な成長や拡大成長を遂げる指標と計画を立てることができます。
決算によって1年間の経営活動や財政状況を明らかにでき、今後どのように経営を行っていけば良いか、経営資源をどう配分すれば良いかの判断材料が得られます。
決算は1年間の会社の活動の集大成であり、外部への報告のため、適切な納税のため、会社の持続的な成長のために欠かせません。