巡回監査とは、顧問契約を締結した税理士が月次の決算にあたり、月間の記帳や伝票整理などが適正になされているかを訪問して確認することです。
税理士が考える、企業に巡回監査前にやってほしいことをご紹介します。
巡回監査を受ける企業は、日々の伝票整理と記帳を自社で行っているのが一般的です。
税理士の指導のもとで、会計システムなどを使って入力作業などを行っていると思いますが、毎月の決算ごとにスムーズに締められるよう、記帳はしっかりと行っておきましょう。
選任の経理担当者がいれば大丈夫かと思いますが、中には経理と総務を兼務している、社長が経理も行っている、社長の配偶者が週に数回出社してまとめて行っているなどのケースも少なくありません。
経理スタッフが1名だけで、病気などで長くお休みして業務が滞っているといったケースもあります。
事情はどうあれ、経理が滞ると日々のお金の管理も怪しくなっていきますので、なるべくその日の処理はその日のうちに済ませるようにしておきます。
どうしても無理な場合でも、巡回監査が行われるまでには間に合わせておきましょう。
巡回監査では、帳簿や証憑綴りなどの関係書類もチェックします。
会計システムに記帳した内容と証憑が一致しているかなど、細かく監査するのが基本です。
そのため、すぐに提出できるよう、帳簿や証憑綴りなどの書類も準備しておきましょう。
税理士が促してから探し回ったり、誰かが持ちだしていて見当たらなかったりすることがないようにしてください。
巡回監査時には、月の経理業務などで生じた疑問や困ったこと、税務に関する悩みや質問などもそろえておきましょう。
わからないことを解決できないまま次の月に突入してしまうと、誤った認識で仕分けをしたり、税務のミスなどを起こったりしがちです。
トラブルやミスの未然予防のためにも、疑問は速やかに解決しておきましょう。
融資や補助金を受けたいなど、資金調達に関する相談などもできます。
巡回監査を受ける前に、日々の経理はしっかりと行い、記帳漏れなどがないようにしておきましょう。
税理士がチェックする帳簿や証憑綴りなどの関連書類も、すぐに提出できるよう準備しておく必要があります。
その月の疑問や問題はその月のうちに解決できるよう、税理士への質問事項などもまとめておくとスムーズでしょう。