売掛金残高の管理は会社を経営するにあたって非常に重要な業務となります。
もし残高に間違いがあれば、資金繰りに大きな影響を及ぼす可能性がありますし、会社の信用にも関わるからです。
ここでは、どのように売掛金残高をチェックすれば良いのかについて解説します。
現金取引では商品やサービスを売り上げたのと同時に代金を回収しますが、いわゆるツケで販売する場合は売上時に売掛金を計上し、後に代金を回収するという形になります。
この、まだ代金を回収していない売掛金が売上金残高です。
売掛金残高は将来現金化されるので、帳簿上では資産として扱われます。
しかし、これはあくまでも代金が回収できたらの話です。
取引先の経営状態が悪化して売掛金の入金が遅れてしまった場合や回収が困難になれば、資金繰りの悪化など深刻な影響が出てしまう可能性もあります。
このようなリスクを避けるためにも売掛金残高の管理がとても重要なのです。
では、売掛金残高のチェックポイントを見ていきましょう。
1.売掛金残高が正しく計上されているか
入金があったにもかかわらず記入漏れがあると帳簿上の売上金残高と実際の残高が合わなくなってしまいします。
残高が合致しているかチェックしましょう。
2.取引先ごとの残高が正しいか
A社から入金があったのにB社からの入金だと勘違いして処理してしまう可能性もあります。
この場合、残高の合計は正しいですが、取引先ごとにチェックをすれば間違いを発見することができます。
必ず取引先ごとの残高管理も行うようにしましょう。
3.入金が遅れている取引先の確認
売掛金の入金が遅れている取引先があるかどうかもチェックしましょう。
遅延を繰り返すようであれば将来的に回収が不可能となるリスクが高いので、今後は売掛金での取り引きをしないなど、対策を取れるようになります。
売掛金残高をチェックすることは会社の資金繰りを正常に保つためにとても大切なことです。
必ずチェックするようにしましょう。
ヒューマンエラーを防ぐという意味では会計業務をIT化することや会計士や税理士に定期的に確認してもらうのもおすすめです。