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2022.12.23

巡回監査時にはここまで完了させたい

資料整理

顧問税理士や会計士がいる企業では、通常であれば毎月、巡回監査が行われます。
帳簿や記帳の真実性や正確性などをチェックしたうえで、月次決算を実施するための訪問監査になります。
巡回監査時にはここまで完了させたい、重要なポイントを押さえていきましょう。

巡回監査の目的

巡回監査では毎月、顧問先企業を訪問し、監査を行ったうえで月次決算を実施します。
経営助言などを行うことで、企業の健全経営や持続的成長をサポートしています。
巡回監査の大きな目的は、会計帳簿の証拠力を強化することです。
会計資料や会計記録の適法性・正確性・適時性を確保するために、会計事実の真実性・実在性・網羅性があるかを丁寧に調べ、必要に応じた指導が行われます。
日本の税法では、計算ミスや誤りのない会計帳簿に対して証拠力を認めます。
税務署から証拠力を問題なく認められるためにも、巡回監査をしっかりと実施し、速やかに月次決算を行い、正しい計数に基づく経営アドバイスを提供することが大切です。
毎月のPDCAサイクルの繰り返しで、企業の健全経営が強化されます。

巡回監査で完了させたいこと

巡回監査では、会計事実の真実性・実在性・網羅性と適時性を、しっかりと確認することが求められます。
取引記録や起票内容が真実であるか、架空のものではなく実在するものであるか、帳簿と証拠種類、取引の実態を調べて確認します。
さらに会計取引のすべてがもれなく記録・起票され、すべての取引の内容が網羅的に記載されているか、記帳が適時に行われていたかの確認も必要です。

巡回監査と月次決算の関係

月次決算を行うことで、会社の現在の状態を見える化し、次の経営戦略に役立てることができます
ビジネススピードが加速する中、中間決算や年次決算まで待たず、短いスパンで正しい数値と計算に基づき、実態を把握しなくてはなりません。
そのためにも、巡回監査は重要です。
黒字か赤字か、どの事業が利益を生み出しているのか、資金繰りに問題はないかをはじめ、経営計画書や設定した目標値と比較することで、達成度の確認と課題の把握、新たな目標設定ができます。
巡回監査で指摘を受けながら毎月正しく記帳や帳簿整理を行うことで、経理処理のミスをあらため、年次決算もしやすくなるのです。
融資や補助金を受けたいときなども、必要な会計書類を速やかに正しい状態で提出できるので、金融機関などからの信用も得られます。
その結果として、早期融資や有利な条件につなげることも可能です。

まとめ

巡回監査では、会計事実の真実性・実在性・網羅性と適時性を確認し、正確な数値と計算に基づく月次決算ができる状態にすることが大切です。

まずはお気軽にご相談ください。