雲野照正税理士事務所 - 経営にかかる雲を晴らす

金融機関から融資を受けたい時、審査ではどのような点を重視しているのでしょうか。
各種財務諸表の提出が求められることや面談や企業訪問が行われることもありますが、気になる点をご紹介します。

返済できるかを見極めるポイント

金融機関で融資の審査を受けるにあたっては、貸借対照表、損益計算書、キャッシュフロー表などの財務諸表を提出します。
どの書類も重要ですが、特に重視されるのがキャッシュフローです。
なぜでしょうか。
借りる企業からすると、本社の建物や工場、機械などの資産があれば、不動産や動産を担保にして借りられると思うかもしれません。
ですが、いざ返済する際には現金が必要です。
事業用の建物や機械を競売にかけて返済に充てるのでは、事業がストップしてしまい、会社の倒産にもつながりかなません。

流動資産がしっかりあるか

金融機関としては事業を継続しながら、返済を得られるのが望ましいです。
利益が出ていても、売掛金ばかりである場合や返済すべき負債を多額に抱えていれば、やはり返済ができないおそれがあります。
そのため、どれだけ現金収入が入ってくるかがポイントです。
流動負債に比べて、すぐに現金化できる流動資産が上回っているかが重視されます。
それを見るために、キャッシュフローに着目するのです。

まとめ

金融機関は融資の審査においてキャッシュフローを重視しています。
いかに資産があった場合や利益が出ていても、現金が入ってこないと返済ができないためです。