雲野照正税理士事務所 - 経営にかかる雲を晴らす

企業のキャッシュフローは3つに分けて考えることができます。
そのうちの1つである、企業の資金調達などに関する財務活動によるキャッシュフローについて見ていきましょう。

財務活動によるキャッシュフローとは

財務活動によるキャッシュフローは、企業における資金調達や借入の返済といったお金の流れを示すものです。
株式や社債を発行しての資金調達や配当金の支払い、金融機関などからの借入と返済によるお金の流れがわかります。

財務活動によるキャッシュフローがプラスの場合

財務活動によるキャッシュフローがプラスということは、借入による資金調達が多い状態を示します。
もっとも、借金が多いから経営リスクが高いとすぐには判断できません。
事業拡大を図るために借金したお金で設備投資を行い、利益を伸ばしている可能性もあります。
そのため、財務活動によるキャッシュフロー、投資活動によるキャッシュフロー、営業活動によるキャッシュフローを総合的に分析することが必要です。

財務活動によるキャッシュフローがマイナスの場合

財務活動によるキャッシュフローがマイナスということは、営業活動によるキャッシュフローがプラスになり、儲けたお金で借入を返済することや配当金の支払いなどをしている可能性があり、健全な経営ができていると分析できます。

まとめ

財務活動によるキャッシュフローは借入やその返済、株式や社債の発行や配当金の支払いの流れを示すものです。