企業のお金の流れを示すキャッシュフローは、3種類に分けて分析が可能です。
その1つである投資活動によるキャッシュフローのポイントを見ていきましょう。
投資活動によるキャッシュフローとは、企業がどれだけ投資を行っているかを表すものです。
この点、営業活動によるキャッシュフローは、儲けが出てプラスになっているほうが、健全な企業成長の観点から望ましいです。
これに対して、投資活動によるキャッシュフローはマイナスになっているほうが、事業拡大による成長を遂げていることを示します。
事業拡大のために設備投資を行うと、投資活動によるキャッシュフローはマイナスになるからです。
投資活動によるキャッシュフローがプラスの状態は、土地や建物、設備などを売却して換金したことを示します。
投資した株式などの金融資産が値上がりして売却したならともかく、事業用の不動産や動産をお金に換えるのは、資金繰りが厳しい可能性が高いです。
営業活動によるキャッシュフローがプラスで、投資活動によるキャッシュフローがマイナスになっている場合、本業で稼いだ資金を設備投資などに回して事業拡大をしていると分析でき、健全な企業成長が行われていると見ることが可能です。
投資活動によるキャッシュフローはプラスより、マイナスであるほうが、設備投資などを行って企業成長中であることを示します。