キャッシュフロー表で経営の状態を確認することができます。
貸借対照表や損益計算書だけではわからない、リアルタイムの企業の状態を見るポイントを確認しましょう。
企業の会計では発生主義を採っており、実際に売上代金が入っていなくても、売り上げた時点で計上されます。
売掛販売をして、代金が入金されるのは1ヶ月後の予定でも、売上が上がり、利益が出ているように見えるので注意が必要です。
逆に買掛で仕入れをし、支払いは1ヶ月後であるのに、現金を使ってしまうと後から代金を支払う現金がなくなってしまうかもしれません。
こうした取り引きの発生と現金の動きのズレを埋めるために、キャッシュフローが重要になります。
キャッシュフローの見方として、営業活動、投資活動、財務活動に分けて分析することがポイントです。
企業の基本的な活動である3つの活動のうち、どの部分でお金を生み出し、どの部分でお金を失っているのかを分析できるからです。
キャッシュフローを読み解くことで、財務改善や経営戦略を考えるうえでの指標になります。
中でも、営業活動によるキャッシュフローが継続的にプラスになっていれば、企業業績は好調であり、新たに設備投資をして投資活動をすることや借金の返済に充てて財務活動をすることが可能です。
反対に、営業活動によるキャッシュフローがマイナスなら、設備投資を行う余裕はなく、借入が必要かもという判断ができます。
いかがでしたでしょうか。
お金の流れを的確に掴むために、キャッシュフローの見方を理解し、財務改善や経営戦略の判断材料にしましょう。