税理士は納税者個人や法人の味方、節税のサポーターのように思われることがありますが、実際のところはどうなのでしょうか。
税理士の使命を正しく認識し、初心を忘れずに使命を果たしていくことが求められます。
国民には納税義務があり、法人も含めて適法に納税をしなくてはなりません。
国が適切に運営され、私たちの生活の安全や利便性を守り、行政サービスを享受していくうえでも欠かせない義務です。
もっとも、税金はなるべく納めたくないと考えてしまうのが人の心というものでしょう。
税理士は納税者の味方となり、節税をサポートするのが使命と思われがちですが、本来の使命は納税義務の適正な実現を図ることです。
税理士は国家資格であり、申告納税制度を適切に実現するために資格が付与されています。
複雑な税制のもと、納税者が迷わず、適切に納税できるようサポートするのが使命です。
税理士は脱税相談に応じてはなりません。
万が一脱税や不正な行為を発見した場合には、是正するよう助言することが求められます。
一方で、納税者の信頼を得るため、税理士には守秘義務があります。
クライアントの秘密を守り、信頼を得てこそ、個人や法人の重要な財務情報や税務に関する情報の開示を受けることができ、決算や申告業務をすることができるのです。
税理士の使命は、納税義務の適正な実現を図ることです。
納税者が脱税などの不正行為をせず、適切に納税義務を果たせるようサポートしていくことが使命となります。